家、飯田産業、考察

戸建て購入

こんにちは。がばりんちょです。この度、飯田産業の家を購入したわけですが、飯田産業といえばローコスト住宅メーカーで有名ですよね。自分の身の回りに2名「実は自分も飯田産業で買った」という人がいたので、n=3でお送りする、飯田産業はなぜローコストなのかの考察となります。

標準化によるコスト削減

部材の標準化かつ一括大量購入によって実現されていると感じる(飯田HDのWebにも書いてあった)。思いつく範囲でつらつらと書いてみたけど、その他にも断熱材や、屋根、システムキッチン、ユニットバスなどなどなど、色々と標準化しているに違いないですな。

木材

図面上、木材のサイズが910mm、または1365mmに統一されている。同じような木材を大量に仕入れて加工せずに使える仕組みが整っている思われる。ナイス標準化。中途半端なサイズも木材x0.5の寸法になっているように見える。

サイディングが薄い。通常14mmのサイディングらしい。高級メーカーだと倍の厚みのところもあるみたい。タイル張りの家と比較して50%程度のコストで済むらしい。この差は大きいかも。サイディングがペラペラ=重量が軽いので耐震性の向上には寄与していると書いてあるWebもあった。なるほど。

壁紙

普通の壁紙。アクセントクロスとか、高級そうな壁紙では決してない。必要十分だが可もなく不可もなく、なにもなく。という感じ。

ドア・窓

多分これも標準品。オプションのラインナップから察するに4色程度の同サイズ、同デザイン品が揃っているに違いない。

MDFらしい。集成材。我が家の水槽台もMDFのはず。流石に住宅用で何かしらコーティングがしてあると思われるものの、傷をつけて水をつけたら同じように膨らむんじゃないかなぁ。高級な家は本物の木の板を使っているんでしょうな。これも調べると30%-50%程度のコスト差がある。

膨らんだ水槽台

省略によるコスト削減

工場での生産サイクルタイムの短縮的な取り組みがなされていると感じる。

パイプスペース

テレビの配線や、光ケーブルの引込に使用するパイプスペースが必要最低限となっている様子。ネットの線はテレビの脇から出したかったのに全く反対側から出てきたもんな…。この点は、コストカット目的だとしても、設計士が本当にこれで良いと思って設計したのか疑問。聞いてみたいところではある。

プレカット

木材は現場で切らず、切れたものを持ってくるらしい。標準化の恩恵ですな。

工事期間の省略

プレカット、工事範囲の縮小によって工期短縮が可能。おそらく、大量購入している関係で、部材欠品による工事の遅延なども少ないんだろうな。

その他

自前のオプション工事

完全に想像でしかないけれど、人感ライトの追加をしたとき、標準で付いていたダウンライトは回収されていった。削減・省略・と来たら、再利用もあるかもしれない。(おそらく捨てられていると思うけど)回収されたダウンライトはどこに行ったのだろう?どこかで使って欲しい気がする。…が、もしそうなら、その分オプション費用を値引いて欲しい気もする。

その他事業

決算説明資料によれば、メンテ・リフォーム事業の取り組みも進めていくらしい。より部材の大量購入ができる体制になると想像するが、リフォーム前提のより壊れやすい・傷つきやすい部材への切替とならないようにお願いしたい…。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3291/ir_material_for_fiscal_ym/135660/00.pdf

結論

飯田産業の家は地面に建っているというだけで、実質は家電量販店で販売している工業製品と変わらないという感想。メーカーの中の人として、素晴らしい製品であると感じる。一方で、一応、何軒も並べる時はちょっとだけ外装の色を変更するなどの工夫をしているのは感じるものの。住戸にオリジナリティや、見た目のおしゃれ、高級感を求める人からすると実につまらないのかもしれない。

今まで賃貸マンションに住んでいたので、個人的には3階建てであること以外、十分に綺麗で快適に感じているけれど、リフォームするときにはドアぐらい付け替えてみてもいいのかもしれない。

あえて、あえて言えば、テレビが置けそうなスペースは180cm確保してもらえると、大きなテレビが買いやすいです。あえて、あえて言えば、リビングにはものが入れられそうな窓をお願いします。どうやら僕が求めているのは高級感というよりは使い勝手の向上だな…。

ということで、生産管理的視点では飯田産業の製品は良きものと思います!それでは、がばりんちょが言いました!

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